定義
没入型・インテリジェントなサービスの拡大に向け、5Gに比べた速度・遅延・信頼性の改善とセンシング・AI支援の拡大を目指すIMT-2030移動通信技術。
6つの利用シナリオ
既存の5Gシナリオは、eMBB → 没入型通信(IC)、URLLC → 超高信頼・低遅延通信(HRLLC)、mMTC → 大規模通信(MC)へ拡張されます。ユビキタス接続(UC)・AIと通信(AIAC)・センシングと通信の統合(ISAC)は新たに明示された3つのシナリオであり、既存の3つと一対一には対応しません。
- 没入型通信(IC)
- 没入型メディアとリアルタイムの相互作用
- XR・ホログラム会議・遠隔臨場感
- 超高信頼・低遅延通信(HRLLC)
- 所定の時間内に高信頼でデータを伝送
- 産業用ロボットの同期制御・電力網制御
- 大規模通信(MC)
- 非常に多数のセンサー・機器を接続
- スマートシティ・大規模な環境センシング
- ユビキタス接続(UC)
- 未接続・接続が不十分な地域へのアクセス拡大
- 山間部・遠隔地への通信サービス
- AIと通信(AIAC)
- 分散AI学習・推論・計算を支援
- 端末とサーバーが協調するAI計算
- センシングと通信の統合(ISAC)
- 物体の位置・動き・周辺環境を把握
- 車両・歩行者の検知と追跡、環境監視
共通原則:持続可能性・セキュリティと回復力・未接続地域の接続・ユビキタスインテリジェンス
性能ビジョンと研究目標
- 超高性能: ピーク50・100・200Gbps、ユーザー体感速度300・500Mbps
- 大容量データの高速伝送
- 広帯域・多帯域: 1GHz未満〜100GHz超の周波数帯を検討
共通の帯域幅目標値は未提示 - 複数の周波数帯・広い帯域幅を活用
- 接続範囲の拡大: 移動速度500〜1,000km/h
地上網・非地上網の相互接続 - 接続範囲の拡大と高速移動に対応
- 高精度: 無線遅延0.1〜1ms、測位誤差1〜10cm
- リアルタイム制御・高精度測位
- 知能化: AIによる網最適化・分散学習・推論・計算
- ネットワーク運用の知能化・AI支援
- 没入体験: XR・ホログラム・多感覚の遠隔臨場感
- 没入型メディアを支援
- 信頼性: 無線区間の伝送成功確率1−10⁻⁵〜1−10⁻⁷
- 所定量のデータを期限内に伝送
- 接続密度: 10⁶〜10⁸台/km²
- 単位面積あたりの接続・アクセス可能な機器数
主要技術要素
- 多帯域・広帯域伝送
- 無線伝送: 多様な周波数帯と広い帯域幅を活用し、伝送容量を拡大。
- E-MIMO・ビームフォーミング
- 無線伝送: 大規模アンテナとビーム制御で周波数利用効率・カバレッジを向上。
- 精密同期・先行的無線アクセス
- リアルタイム制御: 正確な時刻同期と細粒度の送信スケジューリングで無線遅延を低減。
- AI-native無線網
- 機能融合: 通信路推定・資源制御・ネットワーク運用にAIを組み込む。
- センシングと通信の統合(ISAC)
- 機能融合: 波形・アンテナ・無線資源を共同設計し、通信とセンシングを実現。
- 通信・コンピューティング融合
- 機能融合: エッジ・分散計算を通信と連携させ、処理配置と資源利用を最適化。
- 地上網・非地上網の相互接続
- 接続拡張: 地上網を衛星・高高度プラットフォームと接続し、カバレッジを拡大。
- 研究目標
- M.2160(2023)のシナリオ別研究目標の例。同時達成・商用性能の保証値ではない。
- 分類
- 韓国の初期6大ビジョンとITU利用シナリオは別の分類。周波数範囲≠帯域幅、無線遅延≠エンドツーエンド遅延。
- 連続性
- AI・センシング技術は5Gでも発展してきた。
- 技術要素の範囲
- 選定した7つは実現に向けた候補技術であり、ITUが定めた固定の公式7技術ではない。